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トに曳航索を通して、ロートの前後に結び目をつくり、ロートが移動しないようにする。曳航機がグライダーを離脱後、ロートをつけていない曳航索の先端は、3−87図の(b)のようにたれ下がるが、ロートをつけていると、(a)のように下に沈まないので、地上の障害物に巻きつく危険が少なくなる。また、曳航機のパイロットからも、索の先端が見やすくなる。

 

ウイークリング(安全索)
ウイークリングは、西ドイツやイギリスで使われている。次の表は西ドイツの「1978年度滑空機の飛行規定」から転載したものである。

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ウインチ曳航の場合に比べると、飛行機曳航では、0.66〜0.72ぐらいのわりあいで安全索を弱くしてある。これは、滑空機と曳航索との関係で決められているようである。
たとえば、3−88図のように、グライダーが索切れした曳航索を引きずりながら飛んで、地上の障害物に索が引っかかった場合を考えたものである。なお、安全索については、ウインチ曳航の項目を参照のこと。

 

 

 

 

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